読み終わった後すぐに読み返したくなる伏線!!
こんな人におすすめ
- 衝撃のラストを味わいたい人
- 伏線のある作品が好きな人
あらすじ
僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。
やがて僕らは恋に落ちて……。
甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説——と思いきや、最後から2行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。
「必ず2回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。
解説・大矢博子
ミステリーと言われていますが、人は死にません、詐欺・脅迫等の事件も起こりません。
静岡の大学生のたっくんとユミが出会い付き合う時代を描くSide-Aと静岡から東京に派遣され長距離恋愛になった新社会人のたっくんとユミを描くSide-Bの2部構成になっています。
おすすめ解説
- 衝撃のラストを味わいたい人
「最後の2行」でネタばらしがあり、そのあとに「解説」がついています。
「最後の2行」ではまだ分からないところがあると思いますので(私は理解できていませんでした)、「解説」まで読んで、本編を読み返すと全てがつながるようになっています。
その全てが分かった時に鳥肌がたつと思います。
- 大量の伏線がある作品が好きな人
解説と本編を交互に読み進めていくと伏線しかないことに気づきます。
伏線の数の多さは他の作品を圧倒すると思います。
1つ1つは大きい伏線ではないのですが、多くのジャブを浴びて読み終わったころにはその多さにKOされます。
この作品の全てを理解した時には疲れ切ってぐったりしているでしょう。
新たな叙述トリックを喰らった衝撃を是非味わってください。
感想
「最後の2行」を読み終わったあとは頭の上に?マークがでて、解説を読んでもまだ納得ができないところがありました。
なので、ネタバレ考察をネットで探し、本編を読み直したときに「えっ、怖っ・・・」となったのが正直な感想です。
最後まで到底ミステリーとも思えないこの作品を読み続けたのは最後の「えっ、怖っ・・・」を体験するためだったのだと思います。
いきなり衝撃を与えられた思い描いてたイメージを思いっきりひっくり返されるこの快感は本作品でしか味わえないものですね。
映画化もされていますので、そちらから興味を持った人は小説も読んでみてはいかがでしょうか。
コメント